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RESEARCH 02 / SOLAR O&M

太陽光発電所の雑草防除・保守運営

発電事業者のO&M部門が、除草を外部へ委託しても判断と確認を手放さず、熱中症、近隣への越境、設備への侵入、作業遅延が起きる前に、必要な除草を完了するまでを整理します。

01 — WHY & IMPACT

草が影響する前に、必要な管理を終えられるか。

草が遮光、設備への侵入、作業遅延、近隣への越境を起こす前に、必要な除草を完了させる必要があります。
年数回という固定頻度だけでは、発電所ごとの成長速度と作業条件に合わせきれません。

IMPACT 01 / 除草作業
3

厚生労働省が公表した2025年の熱中症死亡災害19件には、緑地の草集め、線路沿いの除草、道路除草後の清掃が各1件含まれます。

IMPACT 02 / 熱中症
1803

2025年に職場の熱中症で死亡または4日以上休業した人数です。2005年の集計開始以降で最多となりました。

IMPACT 03 / 地域関係
14.3

再エネ設備の設置をめぐり、苦情・トラブルが発生し、まだ解決した事例がないと答えた地方公共団体の割合です。

出典:厚生労働省「職場でおこる熱中症(2025年確定値・死亡災害事例)」経済産業省「適正な再生可能エネルギーの導入等に関する調査」(2026年9月1日確認)

02 — PROCESS MODEL

基準を決め、草の変化から除草後までを確かめる。

熱中症、遮光、設備への侵入、点検通路の悪化、敷地外への越境を、どの状態から対応対象とするか決めます。
その基準に照らして発電量と定点写真を照合し、対象区画と期限を決め、施工後まで確かめます。

PROCESS 01
判断責任
発電事業者・O&M部門
実行・報告
発電事業者・O&M部門

起こしたくない事象と基準を決める

熱中症、越境、設備への侵入、点検通路の悪化、遮光を、どの状態から対応対象とするか決める。

PROCESS 02
判断責任
発電事業者・O&M部門
実行・報告
O&M部門/巡回・画像・データ事業者

発電量と草の変化を捉える

発電量、定点写真、委託先の報告、過去の作業記録を、発電所ごとに照合する。

PROCESS 03
判断責任
発電事業者・O&M部門
実行・報告
発電事業者・O&M部門

対象区画と期限を決める

面倒なトラブルが起きる前に作業を終えられるよう、対象区画、期限、完了状態を決める。

PROCESS 04
判断責任
発電事業者・O&M部門
実行・報告
O&M部門/除草委託先

施工方法と分担を決める

傾斜、架台、配線、進入路、費用に応じて、手作業、機械、委託の分担を決める。

PROCESS 05
判断責任
O&M部門/除草委託先
実行・報告
除草委託先

安全条件を守って施工する

作業時間帯、設備との離隔、飛石対策、熱中症時の休止・中止基準を守り、完了状態を記録する。

PROCESS 06
判断責任
発電事業者・O&M部門
実行・報告
O&M部門/除草委託先

完了と再生を確かめる

作業前後の写真と発電量、草が再び伸びるまでの日数、費用、近隣からの連絡を比べる。

03 — ISSUES

工程ごとの、よくある課題。

植生管理が遅れる現場で起こりやすい課題を、状態把握から施工後まで一つずつ整理します。

ISSUE 01 / PROCESS 01|実施基準

毎年同じ回数で発注し、熱中症や越境を避けるための着手基準が決まっていない。

未対応時に起こりうること繁茂期と発注時期が重なり、猛暑期の作業や近隣対応を避けにくくなります。

ISSUE 02 / PROCESS 02|状態把握

現地へ行かないと、どの発電所・区画の草が伸びているか分からない。

未対応時に起こりうること越境や設備への侵入を確認してからの対応になり、対象区画と期限を決める時間が短くなります。

ISSUE 03 / PROCESS 03|優先順位

対象区画と期限が曖昧で、どの発電所から着手するか決められない。

未対応時に起こりうること緊急度の低い区画にも同じ工数を使い、期限の近い発電所への着手が遅れます。

ISSUE 04 / PROCESS 04|方法・分担

地形や設備際の情報が委託先に留まり、施工方法と費用を比べられない。

未対応時に起こりうること作業範囲と完了状態が曖昧なまま発注し、追加作業や再施工の調整が増えます。

ISSUE 05 / PROCESS 05|施工

繁茂期と猛暑期が重なり、必要な区画の作業が期限までに終わらない。

未対応時に起こりうること繁茂が進んだ後に作業が集中し、作業者の安全確保と期限の両立が難しくなります。

ISSUE 06 / PROCESS 06|施工後

作業日と請求額だけが残り、次回の時期と方法を見直せない。

未対応時に起こりうること次回も同じ時期と方法を繰り返し、再び伸びる速さや費用に合わせた見直しができません。

出典:資源エネルギー庁「事業計画策定ガイドライン(太陽光発電)」太陽光発電協会「地上設置の太陽光発電の保守点検と防火安全対策について」

04 — VARIABLES & METHODS

必要十分な、最小の組み合わせを選ぶ。

拠点の分散度、植生・区画条件、作業体制と期限によって、必要な手法は変わります。
手法を増やすほど受け渡しと管理も増えるため、不足も組み合わせ過多も避けます。

VARIABLE 01 / PORTFOLIO

発電所の分散度

拠点数、拠点間の距離、巡回に使える時間によって、現地確認と遠隔把握の配分が変わります。

VARIABLE 02 / SITE

植生・区画条件

草種、成長速度、傾斜、架台高、配線、進入路、排水によって、使える施工方法が変わります。

VARIABLE 03 / OPERATION

作業体制と期限

内製・委託の分担、作業者数、発注期間、猛暑期、近隣対応によって、実施時期と方法が変わります。

不足によるトラブルと、組み合わせによる運用負荷をともに減らす

METHOD 01 / PREVENT

生え方を抑える

草が伸び続ける負担そのものを下げたいとき

主な方法
  • 低草丈の多年草・在来種
  • 防草シート・砂利・舗装
  • 営農・アグリボルタイクス
  • 架台・配線・進入路・排水の設計

成立条件地域適性、排水、更新・廃棄、架台高、既設保証、制度、事業主体を確かめる。

増える運用負荷造成・更新、土地所有者との調整、設備際の補完作業が増える。

METHOD 02 / OBSERVE

影響が出る前に見つける

草の状態が見えず、実施時期を決められないとき

主な方法
  • 定点巡回・定点写真
  • ドローン・UAV
  • 衛星・植生指数
  • 草丈・影響基準と優先区画

成立条件撮影位置と頻度、解像度、雲・影、パネル下の死角、現地写真との一致を確かめる。

増える運用負荷データ調達、画像比較、現地確認、作業指示への受け渡しが増える。

METHOD 03 / REMOVE

必要な時期までに除く

対象区画の作業を、期限までに完了できないとき

主な方法
  • 刈払機・手作業
  • 乗用・自走式機械
  • 遠隔操作・自律機械
  • 羊による放牧
  • 選択的な薬剤処理

成立条件傾斜、離隔、飛石、熱中症、家畜管理、国内法、発注期間、成果基準を含む委託を確かめる。

増える運用負荷機械・委託先の手配、安全管理、完了確認、設備際の補完作業が増える。

出典:IEA PVPS「太陽光発電所のO&Mガイドライン」NREL関連研究「Solar PV Vegetation Management」

05 — FIELD REFERENCES

方法ごとの判断材料を、公開映像と研究から確かめる。

PREVENTは植生と土地利用の設計、OBSERVEは広域把握と現地確認の分担を、公開研究で確かめます。
REMOVEは、実際の発電所で技術と運営を組み込んだ事例から、役割分担、開始基準、成立条件を比べます。

RESEARCH REFERENCE 01 / METHOD 01 PREVENT

刈る前に、植生と土地利用を設計する。

研究主体・確かめていること
NRELは、作物、送粉者向けの植物、放牧用の草を、パネル下の半日陰と開放地で比較しています。
方法への組み込み方
造成時や更新時に、低草丈化だけでなく、農業や生態系との両立まで含めて植生を選ぶ判断材料にします。
映像と公開資料で確認できること
パネル下での栽培と、作物、草地、送粉者向け植生を比較する研究設計を確認できます。個別発電所への導入効果を保証する事例ではありません。
適用前に確かめること
地域適性、排水、架台高、日射、営農機械の動線、更新・廃棄、設備保証、土地管理の担い手を確かめます。
RESEARCH REFERENCE 02 / METHOD 02 OBSERVE

NDVIで広く捉え、現地情報で確かめる。

映像が示す観測原理
NASA ARSETの講習映像で、衛星画像からNDVIを作成し、植生の分布や変化を把握する基本を確認できます。
太陽光発電所での検証
中国82発電所・129組の画像を用いた研究では、衛星単独ではパネル、道路、パネル下の植生を判別しにくく、UAVと現地データによる補正が必要でした。
運用への組み込み方
衛星で複数拠点を絞り込み、UAV、定点写真、現地確認で対象区画と期限を確定します。NDVIだけで除草を発注しません。
適用前に確かめること
解像度、雲、撮影日のずれ、パネルの影、パネル下の死角、地上確認の頻度、着手基準との対応を確かめます。
FIELD REFERENCE 03 / METHOD 03 REMOVE

地域の牧畜事業者と、通年の土地管理を担う。

導入主体・見直した仕事
Lightsource bpが運営するImpact Solarでは、機械除草の費用対効果を見直し、地域の牧畜事業者による放牧へ切り替えました。
運用への組み込み方
約600頭から始め、2022年には2,000頭を超える羊を通年放牧し、パネル下と周辺の植生を管理しています。
映像と公開資料で確認できること
発電所側と牧畜事業者の役割、羊の管理、パネル下での採食を、映像と公開資料で確認できます。
適用前に確かめること
柵、飲水、家畜の安全、草種、架台高、設備際の補完除草、年間の責任分担を確かめます。
FIELD REFERENCE 04 / METHOD 03 REMOVE

草丈を起点に、自律草刈りを実行する。

導入主体・見直した仕事
Alight、Husqvarna、スウェーデン農業科学大学が、Skurupの18MW・約30haの発電所で電動自律草刈りを実証しました。
運用への組み込み方
草が一定の高さに達した時点で施工を始め、支柱周辺、パネル下、列間を自律走行する運用を検証しました。
映像と公開資料で確認できること
映像で現地の走行と施工を、Vinnovaの完了報告で草丈を起点にする開始基準と長時間連続運転の改善を確認できます。
適用前に確かめること
傾斜、区画境界、支柱・配線との離隔、草丈の検知、充電、停止時対応、設備際の補完作業を確かめます。
06 — PRIORITY CHECK

避けたいトラブルと、管理上の着手点を整理する。

結果を見るために、氏名やメールアドレスを入力する必要はありません。
整理結果は社内共有でき、必要なときだけ相談へ引き継げます。

QUESTION 01 / OUTCOME最も避けたいトラブルは何ですか。二つまで選べます。
QUESTION 02 / CONTROL GAP現在、管理できていない箇所はどこですか。二つまで選べます。
QUESTION 03 / TIMINGいつまでに見直したいですか。
避けたいトラブル
未選択
管理上の着手点
未選択
見直し時期
未選択
相談する

遮光・設備への侵入・越境が起きる前に、
除草を終える仕組みを当社と整理しませんか。

当社は、発電量、定点写真、既存委託、現場条件をもとに、草丈の基準、対象区画、期限、役割分担、作業後の記録を整理します。